The Institute of Wild Intelligence and Liberal Arts
The Members of the Institute 研究メンバー
安珠 Anju
ボディワーカー・パーマカルチャリスト/Earth Spiral 主宰
人間の活動が地球に大きなインパクトを与えている現代にあり、人間が地球に存在する意味を自問せざるを得ないのが今の時代ではないかと思います。自然界や人間社会に見られるさまざまな問題は、個別的に考えるのではなく、大きな流れの中でとらえる必要があります。一方、自分自身の目の前にあることを大事にする感性を育てずに、全体を曇りなく見る視点は得られないため、人類は今、進化を余儀なくされています。「私たち何を感じ、何を知り、何をすればいいのか?」。ウィル研が、知恵を持ち寄り、叡智を生み出す場になればと思います。
ウィル研の発起・研究メンバーからみなさまへのご挨拶です。
臼田美穂 Miho Usuda
ピアニスト・シンガー・作曲家/音楽工房&寺子屋 miumusic (ミウミュージック) 主宰
「音楽」は時に譜面に全ての音を記号化できないほど曖昧であり、表された音やリズムを紡ぎ合わせるように具体的であり、感情や感覚という目に見えないものを表すように抽象的です。一方で、音の持つエネルギーを基に、人間の感性と身体という道具を通して生まれる音楽が、人間の感受性に響き、聴いている人に何らかの変化をもたらすことに、私はいつも感動します。ウィル研ではさまざまな分野の知恵や積み重ねた歴史や経験とともに、音楽から見えてくる様々な現象や文化について、知性や感性を使って思考し、共創し、顕らかにしていきたいと思います。
亀山範子 Noriko Kameyama
学生時代、将来の夢は?と聞かれると「動物として生きること」と答えていました。
人間が“動物”として生きるには自給自足が一番近いと思いますが、それは社会の進化に逆行するもので現実的ではないと感じました。その時出会ったのが「Permaculture」。人間が動物の一員として現代社会のなかで生きていくひとつの方法論だと思いますが「Permaculture」でも答えが見出せなかったのが「経済性」です。自給自足で食べ物などをまかなったとしても、現実的には、金銭を介した社会とのつながりを断って行きていくのは難しいと思います。 動物行動学ー文化人類学ー経済学は繋がっていると感じ、その「経済性」についての答えを見出すべく、日夜、野性に逆行しないものづくりと商売に励んでいます。ちなみに、一番理想的だと思う社会形態は、狩猟採集時代の母系集団。その頃に生まれたかった?!
京ヶ島 弥生 Yayoi Kyogashima
フラワー&アロマセラピスト/マーケティング・プランナー/有限会社フロスヴィータ 代表取締役
自然科学と社会科学。ともすると相反する学として捉えられることが多いかもしれません。でも、今を生きる私たちにとって、例えば、現代医療の諸問題を解決する切り札となるであろう自然療法、そして近未来を作る知恵としてのマーケティング、と考えると、それらを統合して考えていくことは、意味あることだと思います。私はWILL研で、ホリスティックな科学と生を追求していきたいと考えています。
村上志緒 Shio Murakami
植物療法研究家・薬学博士・理学修士/株式会社トトラボ 代表
ハーブやアロマテラピーといった植物療法を実践するには、植物という自然、人間という自然、その両方と深く関わることになります。私は植物療法の分野で研究を続けていますが、確信を持って言えるのは、植物と本気のおつき合いができない限り、人間に正しい知恵は生まれないということです。本気のおつき合いってなんなのか、正しい知恵ってどんなもの?そして人間には何ができて、何をすべきなのか・・。ウィル研では、そういったことを考えたり、実感をもって理解したりといった機会を作ろうと思っています。